リク・ニシダを、まだイチロー・スズキと比較するのは早いかもしれない。ホワイトソックスのルーキーは、MLBデビュー戦で見事なビッグプレーを披露した後、“イチロー級”との称賛に思わず笑いながら否定した。
まだ知らない人のために説明すると、西田は5月25日のミネソタ・ツインズ戦でMLBデビューを果たし、チームの3-1勝利に貢献。4回にはメジャー初ヒットとなるシングルを放った。しかし、この日の最大のハイライトはその2イニング前に訪れた。
1-1の同点、二死一・二塁という場面で、西田はライト前へのゴロを素早く処理すると、本塁へ一直線のレーザービーム送球。走者のオーランド・アルシアをホームで刺し、勝ち越し点を阻止した。この送球で追加点を防ぎ、ツインズの流れを断ち切った。
試合後、記者から「まるでイチローのような送球だった」と言われると、西田はすぐさま爆笑しながら反応した。
「いやいや、イチローさんとは比べないでください!」と西田。「いや、無理です無理です。51番はまだ重すぎます。今すぐ番号変えたいくらいです……イチローさんみたいにはなれないです(笑)」
西田は憧れの存在であるイチロー氏への敬意を込め、同じ背番号51を着用している。これまでもイチロー氏から受けた影響についてたびたび語っており、昨季には実際に対面する機会もあった。
「全然しゃべれなかったです」と西田はMLB.comのスコット・マーキン記者に語っている。「だってレジェンドじゃないですか。緊張しちゃって。普段は誰とでも話せるんですけど、イチローさんには本当に何も言えなかったです。すごく特別な瞬間でした」
そんな西田に対し、イチロー氏は「頑張って」とシンプルな言葉を送り、さらにサイン入りバットもプレゼント。そのバットはホワイトソックスのレジェンド、ジム・トーミによって西田へ届けられたという。
西田のメジャーまでの道のりは、決して一般的なものではなかった。大阪出身の西田は大学野球に挑戦するため渡米し、オレゴン大学で活躍。その後、2023年MLBドラフト11巡目でホワイトソックスから指名を受けた。そしてわずか3年で、球団内を駆け上がりメジャー昇格を果たした。
2026年シーズンはダブルA・バーミングハムでスタート。その後4月中旬にトリプルA・シャーロットへ昇格すると、すぐにチーム屈指の安定した打者として存在感を示している。
シャーロットでは32試合に出場し、打率.342/出塁率.449/長打率.392を記録。二塁打3本、本塁打1本、9打点に加え、高い四球率もマークしており、優れた選球眼を証明している。長打力が売りのタイプではないものの、高い出塁能力、複数ポジションを守れる守備力、そして積極的な走塁で、どのレベルでもチームに勢いをもたらしてきた。
そして月曜日の試合でグラウンドに立った西田は、ホワイトソックス史上5人目の日本生まれの選手となった。福留孝介、井口資仁、高津臣吾、そして2026年に昇格した村上隼人に続く快挙となる。
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注目写真:シカゴ・ホワイトソックス

