元ホワイトソックス外野手のダヤン・ビシエドが現役引退を発表した。これは「野球コスモポリタン」がX(旧Twitter)に投稿した内容によるもので、ビシエドは現在、NPB(日本プロ野球)・横浜DeNAベイスターズに所属しており、本日の試合をもってスパイクを脱ぐことになる。
ビシエド(37)は2008年12月にホワイトソックスと4年総額1000万ドルの契約を結び、当時のキューバ出身選手として最も注目を集める存在の一人となった。メジャーではその持ち前の強打を十分に発揮しきれなかったものの、圧倒的なパワーは大きな期待を集めた。放送局のホーク・ハレルソンからは「ザ・タンク」の愛称で呼ばれ、2010年から2014年までのホワイトソックス在籍期間には483試合に出場し、打率.254、出塁率.298、長打率.424、66本塁打、211打点を記録した。キャリアハイは2012年で、147試合に出場して25本塁打、78打点をマークしている。
積極的な打撃スタイルの影響で出塁率は伸び悩んだものの、ビシエドは常に一発で試合を変える危険な中軸打者として評価されていた。スター選手としての期待には完全には応えられなかったものの、爆発力のある打撃と波のある活躍ぶりで、多くのファンの記憶に残る存在となった。
2015年シーズンにはブルージェイズ、アスレチックス、そして再びホワイトソックスとマイナー契約を結んだが、いずれもメジャー昇格は果たせなかった。その後シーズン終了後にNPB・中日ドラゴンズと1年契約を結び、日本での成功した9年間のキャリアをスタートさせた。
来日直後から存在感を示し、阪神タイガース戦では来日初の3試合連続本塁打を記録し外国人選手として日本記録を樹立。2016年には119試合で打率.274、22本塁打、68打点の成績を残しオールスターにも選出された。2017年は87試合で18本塁打を放ち、翌2018年にキャリアの頂点を迎える。
2018年には打率.348、出塁率.419、長打率.555、26本塁打、99打点という成績でセントラル・リーグの首位打者を獲得。さらにベストナインにも選出され、総額約11億円(990万ドル)の3年契約を手にした。2019年も143試合で打率.315、18本塁打、93打点、wRC+140と安定した成績を残している。
その後もドラゴンズの中軸として活躍を続け、2021年には外国人選手として球団歴代最多打点記録を更新し、さらに球団史上の外国人選手最多安打記録も更新した。2022年は打率.294、14本塁打を記録。2023年9月24日には阪神戦でNPB通算1000安打を達成し、外国人選手として球団史上唯一の記録保持者となった。
しかし2024年は故障の影響もあり15試合の出場にとどまり、打率.209、1本塁打と苦しいシーズンとなった。10月6日には2025年の契約を結ばないことが発表され、自由契約となっていた。今季は20試合でOPS98(リーグ平均水準)を記録したが、最終的に現役引退を決断した。
最終的にビシエドはNPB通算で打率.286、出塁率.352、長打率.457、1040安打、142本塁打、4046打席という成績を残した。Sox On 35thのスタッフ一同、ビシエドの素晴らしいキャリアに敬意を表し、その功績を称えたい。

